歯磨き粉には選び方があります。あなたは自分の歯にあった歯磨き粉を選んでいますか?また、家族で歯磨き粉を変えたりしていますか?
①歯垢の除去、歯垢の付着防止
デキストラナーゼ入りのものを。
②歯質の強化、虫歯の発生と進行を防止
フッ素入りのものを。
薬事法改定によりフッ素濃度が1450ppmまで上限が増えました。(6歳未満は不可)
6歳未満は500ppm、市販のものは1000ppmが多い、歯科医院専用販売品では1500ppmもあります。
③虫歯・歯肉炎・口臭予防
クロルヘキシジン類、ラウロイルサルコシンナトリウム、トラネキサム酸、ヒノキチオール、塩化ナトリウム等が入ったものを。
④知覚過敏防止
硝酸カリウム、乳酸アルミニウム等入りのものを。
⑤タバコのやにの除去、歯石<の沈着予防
ポリリン酸ナトリウム、ポリエチレングリコール等入りのものを。
<歯磨き粉の量>
歯磨き粉を歯ブラシにつける量は『米粒大』が適当です。
<研磨剤入の場合>
やにを除去する効果のある歯磨き粉には研磨剤が入っています。研磨剤は粒子が荒いため、強いブラッシング圧になって自分の歯を削ったり歯と歯の隙間に残らないように、いつもより、うがいをしっかりするように心掛けましょう。
<複数の症状で悩んでいる場合>
基本的に、上記の薬用成分が歯磨き粉に複数配合されていることはほとんどありませんでしたが、最近では複数の薬用成分を配合できる技術により複数配合された歯磨き粉もでてきました。
また複数の薬用成分を併用したい場合には、薬用成分を配合した液体歯磨剤(デンタルリンス)が販売されていますので、それと合わせて使用することをお勧め致します。
詳しくは歯科医師や歯科衛生士にどれが自分にあった歯磨き粉かを相談してみるのもよいでしょう。
<大切なのは磨き方>
虫歯や歯周病を防ぐためには、歯の汚れを『磨いて落とす』ことと歯石の定期的な歯科医院での除去が一番大切です。歯磨き粉の薬剤効果に頼りすぎて、歯磨きがおろそかになってしまうと、配合された薬用成分の効果は期待できません。
歯磨き粉を正しく選んで買うことで口臭や虫歯などの悩みが緩和できます。
最近歯医者へ言ってないというあなたは、歯医者で検診してみてはいかがでしょうか?
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