歯ぎしりと言えば,寝ている時にギリギリ,カチカチする音で,自分では気がつかず、周りの人に指摘されたり違和感があって気がつくものだと思います。
しかし,歯ぎしりには、日中意識しないとわからないくいしばりも存在します。
歯ぎしりに付随する障害は、単に音がうるさいだけでなく、顎関節症、歯の摩耗や喪失、歯周病の悪化、知覚過敏、頭痛などを種々の障害を引き起こす場合もあります。
強い歯ぎしりに伴う障害とは?
歯ぎしりそのものは健康な人でも観察されます。 しかし口の中の障害や頭痛など、さまざまな障害が生じる場合があります。
過剰な歯ぎしりや、くいしばりが関与すると考えられる障害
口の中
- 歯の移動,歯列不正,摩耗,根の破折,歯の喪失
- 知覚過敏(歯がしみる),咬合痛(歯が痛い)
- 歯周病や、う蝕の増悪
- 冠やブリッジ歯の破損,脱離
- 歯列不正,歯の摩耗など審美的な問題
- 顎関節症
その他の部分
- 頭痛(緊張型頭痛)や、肩こり。
- 違和感や疼痛に伴ういらいら.不安,ストレスの増加
- 睡眠障害
- 交感神経の刺激による,高血圧や胃腸障害への影響
治療方法
- 原因や誘因となる、習慣や習癖、薬物投与の修正
- リラクゼーショントレーニングによる筋緊張の修正
- 十分な症状の軽減が得られない場合は、マウスピースや薬物による治療を実施
気になる方は、口腔外科での治療をおすすめしています。