舌痛症
舌痛症の発症頻度は、全人口の0.7-3%に発症するとされており、特に更年期の女性に多く発症します。
閉経後の女性における有病率は、12-18%とも言われています。過去の報告では、男性対女性の割合は1:8~1:10です。最近の研究では、舌痛症に限らず、慢性痛に罹患する人には、ある程度の傾向があると言われています。
また、遺伝的な問題や、過去の強いストレスから慢性的に起こることも知られています。
舌痛症で受診される患者さんの多くは、悪い病気ではないかと心配されて歯科医院を受診されますが、一般に悪性の腫瘍が痛みのみを症状として舌や歯肉に発症することは非常にまれで、これらの悪性疾患は、潰瘍や“できもの”などの粘膜病変を伴って発症します。
原因や病気が異なることが多いので、口の中の違和感を感じましたら、すぐに近くの歯科、口腔外科を受診しましょう。
味覚障害
味覚の感度が低下したり、消失したりする状態が味覚障害です。
甘味、酸味、塩味、苦味、旨味などの味覚が低下したり、何を食べても味を全く感じなくなることもあります。
また、口の中に何もないのに塩味や苦味を感じることや何を食べてもまずく感じてしまうことなどの症状もあります。このように本来の味と違った味がすることも味覚障害です。
考えられる原因
- 偏った食生活による亜鉛不足
- 高齢による味覚の減退
- 嗅覚の低下をともなう味覚の低下
- 舌の表面の異常
- 薬の副作用やがんの治療
- 味覚障害の原因となる主な疾患
これらは口腔外科で診断をし、適切な治療を受けましょう。
食生活を帰るだけで改善される場合もございますのでご安心ください。